医療者・介護者・福祉者の集まり  ケア・カフェRを知っていますか?

更新:2017-05-01

「ケア・カフェR」は、新しいコンセプトで行われる、
医療者、介護者、福祉者の集まりで、全国に広がっています。


コーヒー

地域のケアの向上を目指して

「ケア・カフェR」は2012年に北海道旭川市で、ケアに関わるさまざまな人が語り合う場として誕生しました。顔の見える関係づくりと、日ごろのケアを相談できる場所づくりを通して、地域のケアの質の向上を目指しています。

熊本でいち早くケア・カフェに取り組んできた薬剤師の大森眞樹さんは、「多職種の人と話しやすく、よい手法です」と話します。講師が一方的に話す講演会や、特定の人に発言が偏りがちな研修会などとは違い、カフェのようにリラックスした雰囲気の中で、すべての参加者が遠慮なく話すことができるのです。

 

顔の見える関係から新しい発想が生まれる

大森さん従来の講演会で得られる知識は講師の持っている情報に限られますが、異なる職種や立場の人が集まるケア・カフェでは、多くの情報やさまざまな考えを知ることができます。また、話を聞くだけでなく、討論など参加型の形式のほうが、記憶に残りやすくなります。

一方的な情報提供と違い、多様な意見や価値観のぶつかり合いがあるからこそ、新たな考えが生まれます。
「講演会や研修会では参加者同士が話す機会があまりありませんが、ケア・カフェなら、会話を通してお互いを知ることができます。専門職同士がつながらないと、地域医療は活性化しません」と大森さん。

同じ現場に携わる人の間で、今困っていることを相談できるので、問題解決にもつながります。地域のケアに関わる人たちがお互いに顔の見える関係を築き、現場の仕事に活かすことが期待できます。

 

熊本でもケア・カフェが始まっています!

ケアカフェの様子全国に広がっているケア・カフェですが、熊本でも次第に数が増えています。昨年秋の熊本市北区での開催に続き、今年2月には熊本市東区で「Eastケアカフェ」が企画され、約60人が集まりました。

「誰にでもできそうな集まりですがマナーを守ることも大切です」と大森さん。「オープンマインドで、自分の考えと違っても否定せず、お互いを尊重します。自分の意見ばかり言わず、節度と時間を守りましょう」

大森さんが立ち上げから関わっている「ケアカフェあらお」は回数を重ね、昨年2月には第14回目の会を開催しました。長く続けるにはコツがあるといいます。「気軽に話せるようなテーマ設定も重要です。多職種の集まりだからこそ、
普段、自分が所属する協会や組織では話せないことも話せます」参加について

ケア・カフェのモットーは『相互扶助』です。コーヒーやお菓子を持ち寄る、片付けをする、募金するなど、それぞれができることを行い、全員で会をつくりあげていきます。

「みんながケア・カフェの伝道者になって、広がっていけばよいですね」と大森さん。人と人とのつながりから、新しい取り組みが生まれるかもしれません。

 

コンセプト目的

流れ

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