認知症を知って、早めの対策を

更新:2010-06-01

title高齢化に伴い、認知症をわずらう人が増えています。熊本県では、認知症疾患センターを核とする地域の医療ネットワークやコールセンターを運用する「熊本モデル」と呼ばれる認知症の診断・治療体制を整えています。しかしそれも、家族や隣人など身近な人の“気づき”があってこそ、よりよく機能するものです。そこで、気になる認知症についてお伝えします。

 

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 ひと口に認知症と言っても、アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)など、いろいろなタイプがあります。そのタイプによって症状の特徴が異なり、治療やケアも異なります。早期にこの診断が適正に行われることで、病気の進行を遅らせるなどの治療効果が上がるのはもちろん、それぞれの特徴に合わせたケアができます。そして本人はじめ、家族、ケアを担当する施設の担当者など、みんなのストレスが軽減され、生活の質が上がるのです。

 だからこそ、早期発見・早期診断が重要なのですが、そのためにはどうすればいいのでしょうか。現在はインターネットで、認知症の疑いなどを簡易に調べるサイトなどもあります。ご家族の方がチェックしてみるのもいいでしょうし、上記のようなチェックリストを冷蔵庫の扉やトイレの壁など、目に付くところに張っておくのもいいでしょう。そして、以前と比べてチェック項目が増えたなどの変化があれば、

■最寄りの地域包括支援センターに相談する

■かかりつけ医を通して専門医がいる医療機関を紹介してもらう

■認知症の人と家族の会が受託運営している熊本県の認知症のコールセンター(下記)に電話で相談する

などの行動を起こしましょう。

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 家族や親しくしている人が近くにいる場合はいいのですが、一人暮らしで近所付き合いがあまりない人の場合、発見が遅れることも。遠くに住む家族は、短い間隔で定期的に電話を入れ、かかりつけ医や民生委員さんなどに連絡先を知らせておくなどしておけば、変化に早く対応できます。

 認知症の診断は、脳の画像と既往症、現在の生活状態によって、総合的に判断されます。そういう意味でも、かかりつけ医による情報提供はとても大事です。認知症と診断された後は、かかりつけ医と地域拠点型の認知症疾患センター、地域包括支援センターとの連携・協力で、住み慣れた地域で治療を受けながら本人に一番合った暮らしをみんなで支えます。

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【取材協力】
熊本県老人福祉施設協議会会長
熊本県在宅介護支援センター協議会副会長
特別養護老人ホーム白寿園施設長
鴻江 圭子さん

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