高齢者虐待を考える

更新:2012-01-01

title高齢化が進むにつれて、高齢者虐待が大きな社会問題となっています。高齢者虐待は決して他人事ではありません。高齢者が安心して暮らせる社会にするためにも、虐待について正しく理解し、虐待から高齢者を守りましょう。

(取材協力)

熊本県健康福祉部長寿社会局認知症対策・地域ケア推進課


県内の高齢者虐待の現状

 熊本県の高齢者虐待に関する調査によると、平成22年度、養護者(家族等)による高齢者虐待の相談・通報件数は417件で、前年度に比べて122件増加。虐待認定件数も235件と、前年度を70件上回っています。このうち虐待の種類は、身体的虐待が125件(53・2%)、介護・世話の放棄・放任91件(38・7%)、心理的虐待100件(42・6%)、性的虐待3件(1・3%)、経済的虐待79件(33・6%)となっています。虐待を行った続柄は、息子が42・1%、娘15・8%、夫14・7%、息子の配偶者8・6%となっており、身近な家族からの虐待が多くを占めることがわかります。

 これに対し、養介護施設従事者などによる高齢者虐待は相談・通報件数7件、虐待認定件数3件という結果になっています。また、虐待されている高齢者(介護保険認定済)のうち、約7割が何らかの認知症の症状が見られるように、認知症介護の負担が虐待と大きく関わっていると考えられます。

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